メッセンジャー  

オシップ・ザッキン
1890-1967

ロシア出身でフランスで活躍した彫刻家。1909年パリに渡り、1910年から1911年までパリモンパルナスにあるラ・リューシュの3階に住む。黒人彫刻の影響を受け、対象を平面 の集まりとして再構成し、キュビスムの彫刻家と目される。プリミティブな感覚に幻想性を加え、独自のスタイルを生み出した。代表作にロッテルダムの「破壊のための記念碑」1954年等がある。

清春芸術村のラ・リューシュ入口にある「メッセンジャー」は、「波はたてども船は沈まず」というフランスの守護神を表わしたブロンズ像。1937年に制作された木彫像を鋳造し、刃痕によって得られる形跡の効果 を生かした大作である。

メッセンジャー